北九州殺傷事件の原因は位置情報共有アプリZenly?

事件

今回は、2022年8月13日の北九州殺傷事件の位置情報共有アプリについてご紹介いたします。

北九州殺傷事件とは?

2022年8月13日、午後10時頃に福岡県北九州市の住宅で母親と娘が刃物で刺され、重症を負う事件が起きました。

母娘は帰宅した際に玄関のドアが開いていて、中から出てきた若い男に刺されたとのことです。

  事件から30分後、現場から近い踏切で、男性が巻き込まれる人身事故が起きました。この事故で死亡したのは東京都葛飾区に住む17歳の少年で、DNAが母娘刺傷事件の現場に残されたものと一致しました。

少年と娘はSNSを通じて知り合っていたが、娘が連絡を断ったところ、自宅まで来て事件を起こしたとういうことです。

そもそもどうやって、母娘の家を特定したのか?

この事件、よくわからない点があります。

それは、東京都に住む17歳の少年が、どうやって被害者の母娘の家を特定したのかということです。

ニュースによりますと、位置情報共有アプリZenlyではないかと考えられています。

位置情報共有アプリとは?

では、位置情報共有アプリとは、一体何でしょうか?

位置情報共有アプリとは、その名の通りですがお互いがどこにいるかを共有するアプリになります。

中高生に人気のアプリで、開いていると自分がどこにいるかわかったり、今何しているかを聞かなくてもわかると言ったことがメリットです。

また、待ち合わせのときに、「〇〇ちゃん遅れてるな」とか、家族がどこにいるかを確認するときに使ったりするそうですね。

   自分の位置を知られることに対する抵抗感については、中高生たちは、同学年の面識がある人しか入れておらず、気軽にIDを交換しているそうです。

しかし、中には知らない人を誤って追加してしまい、バイト中に「外で待っているよ」とメッセージが来るなどのトラブル事例も報告されているそうです。

今回の事件も、この位置情報共有アプリを15歳の娘さんが、少年とIDを交換したために起きてしまった事件だと考えられますね。

事件で使用されたアプリはZenly?

今回の事件で使用されたアプリは、位置情報共有アプリ「Zenly」だと言われています。

一体なぜでしょうか?

残念ながら、なぜZenlyなのかまではわかりませんでした。

しかし、Zenlyが中高生に人気という情報から、友達がやってるからなど、気軽にアプリを使用し始めたのかもしれません。

Zenlyはどんなアプリ?

Zenlyとはどのようなアプリなのでしょうか?

Zenlyは、フランスのZenly社が2015年にリリースしたサービスです。日本では2019年ごろから女子高生を中心に流行し、現在では広く使われるようになったそうです。

自分が、今どこに向かっているのか、もう寝ているのかといった自分の最新情報を友だちと共有できるアプリです。

左側:帰宅中の画面 中央:学校へ移動中の画面 右側:通勤中の画面
友人の現在地情報がすぐに分かる(赤丸)

他にも、自分以外の人の現在地情報をマップで見られることがZenlyの大きな特徴の一つだそうですZenlyで友達になったアカウントの位置情報が、自分のZenlyマップに表示されます。

日本に限らず世界のどこにいてもリアルタイムでわかるようになっています。

これは、すごいですね!

24時間共有できるので、誰が今どこで何をやっているのかがすぐにわかりますが、自分も誰かから常に居場所を把握されていると思うと、恐ろしいと感じてしまいますが…。

位置情報共有アプリが10代・20代に人気の理由3選

今回の事件の原因とされる位置情報共有アプリは、常に誰かから監視されているように感じたり、位置情報を悪用されるのではと拒否感を示す大人世代も多いです。

しかし、10代・20代に取っては定番のアプリだそうです。

メリットは、3つあります。

待ち合わせに便利!

アプリを使うことで、お互いの位置がわかるため、具体的な場所や時間を決めず、待ち合わせすることができます。

大人世代が友人と会うときは、「12時に〇〇駅改札前」といった感じで時間と場所を具体的に決めることが多いと思います。

ところが、若者は事前に決めないケースも多いのです。
若者はずっとLINEやInstagramで繋がっているため、「今起きた」「顔洗ってくる」など、これから会う人に対して状況を説明し続けるため、「そろそろ出る」「じゃあ、俺も出るわ」という流れで待ち合わせるそうです。

位置情報共有アプリは精度が高いため、お互いの場所を確認しつつ、合流することができます。

忘れたスマホを見つけることができるため

2つめのメリットは、忘れたスマホをすぐに見つけることができるためです。

これは、大人世代の方々も便利だと感じる方も多いのではないでしょうか?

常にスマホを手にしている若者ですが、それだけスマホをどこかに忘れやすいともいえます(実際、筆者も、旅行でスマホを忘れてしまったことがあります)

学校内のどこかにスマホを置いてきてしまったとき、友人にアプリを見てもらうことで、スマホの位置が特定できます。

特に、Zenlyは常に位置情報を発信しているため、特に手順もなく居場所を判明できる点がメリットです。

常に繋がっている喜びを感じられる

最後のメリットは、常につながっている喜びを感じることができるという点です。

アプリから場所や滞在時間がわかるため、フレンドが何をしているかがわかります。

特に、新型コロナウイルスの感染症対策で自宅にいる期間が長かった若者世代にとっては、家にいながらフレンドの状況がわかるため、対面で会わなくても安心感が得られるのではないでしょうか。

親子で、共有アプリを使うことで、子供が今どこにいるか親はわかるので、子供の安全を確認したい親御さんにとっては、良い使い方かもしれません。

位置情報共有アプリの注意点!

先程は、位置情報共有アプリのメリットについて紹介しましたが、注意点もあります。

それは、自分の自宅や学校などがすべてフレンドに筒抜けになってしまうということです。

Zenlyで繋がる相手は、信頼できる人だけにしておかなければなりません。

もし、自分の周囲でZenlyのアカウントをやたらと交換したり、SNSに公開している人がいたら、注意してあげてください。

今回の事件の原因は、知らない人と位置情報共有アプリでつながってしまったことですね。

また、信頼できると思っていたのに怪しい動きをする人がいたら、「あいまい」や「フリーズ」などの居場所を明確にしない機能を使って距離を置くか、その人をフレンドから削除した方が良いでしょう。

最後に

今回は、北九州殺傷事件の原因は位置情報共有アプリということで、位置情報共有アプリについてご紹介しました。

位置情報共有アプリは、便利ですが、使い方を誤ると、命にまで危険が及ぶということを事件を通してわかったと思います。メリット・デメリットを考えて、上手な使い方が求められますね。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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